脊椎・脊髄外来
当院では整形外科の中でも特に脊椎・脊髄外科を専門に診療を行っています。脊椎脊髄専門医・指導医である院長は月曜日の午前中にはこれまで当院で脊椎手術を行った患者さんを中心に予約外来を行い、火曜日から土曜日は予約ではありませんが院長が連日外来を行っています。ただ、月曜日の予約外来に空きがあれば、紹介状をお持ちの脊椎疾患の方は予約として外来診察することも可能です。事前に電話にて空き状況を御確認ください。そして、整形外科の月曜日には名古屋大学整形外科より脊椎班の非常勤医師が午前午後外来を担当しており、充実した脊椎外来が行われており、愛知県内はもちろん、隣接する静岡県や長野県からも患者さんが訪れています。
対象疾患といたしましては、腰椎椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、頚椎症(脊髄症、神経根症)、脊椎側弯症、脊椎靭帯骨化症はもとより、近年の高齢化に伴い圧倒的に増加している骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折等が挙げられます。特に圧迫骨折に対しては従来はコルセットの着用による長期安静という保存的治療が行われてきましたが、特に高齢の患者さんの場合長期臥床により足腰の筋力低下や認知症の症状の進行が見られるなどのデメリットも多いため、当院では潰れてしまった椎体を中心から強力な風船(バルーン)で膨らませて空間を作り、専用の骨セメントを充填して骨を支える経皮的椎体形成術(BKP)を積極的に行っています。手術は10分ほどで終了し、手術翌日から劇的に体動時の痛みも軽減されるため、非常に満足度の高い手術で、当院では年間 180~200例ほど行われています。
また腰椎椎間板ヘルニアに対しては、飛び出した椎間板に局所麻酔で針を刺し、その針から髄核の成分を分解する酵素を注入する椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)も導入しています。